天 ぷ ら 油 火
災 を 防 ご う
一般に天ぷら油は、その温度が約360から380℃以上になれば、発火すると言われています。
天ぷら油をコンロで加熱すると、約10分で白煙が発生し、約20分後には発火点に達し火がつきます。
また、一度使用した天ぷら油は、揚げかす等があり、それが灯芯となって発火する時間が早くなることもあります。
一般的な天ぷら油
油温(℃)
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油の外観状態
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180〜200
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天ぷらに最適な温度です。
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200〜270
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分解ガスが発生する。
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290〜325
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分解ガスが激しく発生する。
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340〜360
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泡が出始める。
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350〜360
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油面に泡がたまる。
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360〜380
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発火する。
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第8回全国消防広報コンクール/消防ポスター広報写真部門
入選 「油と水」 (相楽中部消防組合消防本部)
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ボタンクリックで禁水実験動画再生します。(水をかけたら、大変なことに?) |
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天ぷら油火災の原因について
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天ぷら油火災の多くは、天ぷらを揚げているときに電話がかかったり、来客の対応をするため、台所を離れていたときなど、ちょっとした油断が原因で発生しています。
あなたの心がけ一つで火災は予防できます。
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● 加熱中は、その場を絶対離れない。離れる時は、必ず火を消す。
● コンロの近くに燃えやすい物を置かない。
● 各種安全装置が備えられた安全調理器具を使う。
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天ぷら油火災の消火について
天ぷら油火災が発生した場合、水をかけて消火しようとすると炎が急激に拡大し、周囲に油が飛び散って大やけどをする場合があり大変危険です。
絶対に水をかけないでください。(水をかけたらどうなるの?クリックで動画再生します)
天ぷら油の消火方法は次の方法があります。
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1消火器があれば消火器で消火する。
この時、消火器の薬剤を鍋に向けて噴出 すると、中の油が飛散するので、壁など で噴射の勢いを弱めてから鍋の中心へ移 動して消火する。
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2コンロの火を止め、鍋を覆うフタをして空気を遮断し、消火する。
ただし、すぐにフタを開けると再び発火するおそれがあるので、油の温度 が十分下がるまでフタを開けない。
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3濡らして硬く絞ったシーツや大きめのタオルを使用して、ゆっくり鍋全体を覆い、空気を遮断して消火する。
この時、炎でやけどしたり、慌てて鍋をひっくり返したりしないよう注意する。
なお、火が消えて安全な状態になってから、ガスの元栓を閉めること。
さらに、鍋を屋外に搬送するのは、やけどの危険があります。注意してください。
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